話せば分かる
思ったことを英語にするのが難しいということがあるかと思います。
そんな時は、思ったことをそのまま伝えてみようとしてみてはどうでしょう。
うちのおばあさんの話です。
おばあさんは田舎暮らしで畑や田んぼに囲まれて暮らしています。
英語は全く話せません。
母の友達のイギリス人が、日本の「田舎」が見たいと言っているとのことで
その人を連れておばあさんの家に行きました。
その人はずっとイギリスに住んでいて日本にも遊びに来てるだけ。
知ってる日本語は「アリガトー」くらいという根っからの外人です。
さて、おばあさんの家についてから畑に入ったり山に入ったり色々見てまわり
イギリス人も大喜び。
普段は外人なんてまるっきりいない地域だから、まわりの家の人ものぞきに来ます。
でもイギリス人はそんな周囲の反応はおかまいなし。
何を見ても Oh lovely ! とか言っててなかなかいいマイペースっぷりでした。
田舎体験の間は母がつきっきりで英語で説明していました。
しばらくして家に入ってお茶にすることにしたんですが、
誰かが日本語で話せば誰かしらがイギリス人に英語で伝えてるし
イギリス人が何かを言うと、誰かが祖母に日本語で伝えます。
そんな風なやり取りをしながら、あらかたお茶も飲みほし、
母が食器を洗いに行ったり、なにかちょこちょこ別のことをはじめたりしはじめました。
10分くらい経ってふと見ると、祖母とイギリス人が楽しそうに話しこんでいます。
あら、打ち解けた。なんて思っていたんですが。
打ち解けた!?
英語が全く話せないおばあさんと、日本語が分からないイギリス人が?
おばあさん完全に日本語で話しまくってます(笑)
すごく楽しそうな笑顔で。いつも僕たちに話すのと同じように。
イギリス人はイギリス人で Oh that's nice. とか言って楽しそうに笑っています。
不思議に思ってイギリス人に「おばあさんの言ってること分かるの?」
って聞くと、
「うーん、日本語はさっぱり分からないけど、言いたいことはなんとなく分かる。
それに、話してくれてるの見てるだけでも楽しい気持ちになるし。」
おばあさんは
「この人はいい人よ。ほんといい人。話したら心が分かるんだから」
なんて楽しそうに言っています。
はっとしましたね。
なんとなく分かる。楽しい。
とりあえず、言葉が違ってもなんとなくでも分かればいいし、楽しい時間が過ごせるならそれでいい。
違う言葉に直そうと思ってうまい表現が思いつかないから言葉を飲み込むなんてもったいない。
日本語で言いたいことを英語の表現に変えられなかったら
やめちゃうんじゃなくて、とりあえず身振り手振りで話してみれば意外と伝わるものなのです。
だから英語が話せないならとりあえず日本語で話しかけてみるのもいいんじゃないかと思います。